« 上海テーブルゲームの会 2016/01/31 | トップページ | 2015年の中国ボードゲーム事情を振り返る »

2016年2月13日 (土)

【ゲーム紹介/ルール和訳】ブラーノ Burano 彩色島

Wp_20160213_15_39_30_pro

出版:EmperorS4
デザイナー:Yu-Cheng Tseng, Eros Lin
プレー人数:2~4人
プレー時間:90~120分
ゲーム概要:
イタリアのブラーノ島はカラフルな家と漁・レース編みで有名である。
プレーヤーは家族の長として家族のメンバーに仕事を割り振り、お金や名声を稼ぐ。
島で一番のファミリーになったプレーヤーが勝者である。

○ルール和訳

※青字部分は主に公式ページのQ&Aと、私が直接質問した内容です。
※画像を直接貼り付けているので重いです。
※一部の画像は貼り付けていないので、公式ルールの方も参照してください。
※中国語ルールを日本語に訳したものです。英語ルールとのすり合わせは行っていません。
※レイアウトがダサい点についてはすいません。
※誤字脱字や誤訳などありましたらご指摘ください。

○紹介
イタリアのブラーノ島を舞台にしたゲームで、ブラント夫妻の『ムラーノ島』とは別のゲームです。
箱絵もどことなく似ているのは多分気のせいです。


Wp_20160213_15_40_37_pro

メイド・イン・タイワン。
EmperorS4は以前は「エロススタジオ」という名前で活動しており、『ランブルの森』などが代表作です。

イタリアのブラーノ島とはこんなところ。
Photo

カラフルな家々が特徴的。


さて、ゲームの方はというと、コンポーネントは、

Wp_20160213_15_18_49_pro

こんな感じのゲームボードに

Wp_20160213_15_13_26_pro

共用のアクションボードに(左にあるのがスタートプレーヤーマーカー)、

Wp_20160213_15_29_16_pro

個人用のプレーヤーボードがあるほか、

Wp_20160213_15_15_19_pro

建物カードと水産物カードがあります。
建物カードはアクションが強化されたり、ゲーム終了時に条件によって得点が入ったりというメリットがあります。
水産物カードは集めて売ることで得点になります。

Wp_20160213_15_14_13_pro ↑季節マーカー、反対側は英語表記になっている。

ゲームには春・夏・秋・冬と4つの季節があり、1つの季節が1ラウンドとなっています。
春と夏のラウンドは4ターン、秋と冬のラウンドは3ターン手番が回ってきます。
各季節終了時に中間決算があり、ゲーム終了時に最終決算。
ゲーム終了時に得点がもっとも高いプレーヤーが勝者です。

各ラウンドではプレーヤーが手番を開始する前に、同時に「キューブタワー」を組み立てます。

Wp_20160213_15_30_28_pro ↑このゲームのシステム上のウリ、キューブタワー。キューブはブラーノ島のカラフルな家を模している。

○手番アクション
自分の手番でできるアクションは3種類から1種類を選択します。

1.キューブを降ろす
Wp_20160213_15_30_42_pro
キューブをキューブタワーから「スタンバイエリア」に降ろす。

2.キューブを建てる
Wp_20160213_15_21_49_pro
スタンバイエリアのキューブをボードに置く。
キューブはすでに置かれているキューブに角で接する場所か、すでに置かれている屋根の上に置ける。
屋根の色とキューブの色が一致していると、ボーナスとして「特権」を1ポイントゲット。

3.屋根を置く
Wp_20160213_15_23_02_pro
屋根を対応する色のキューブに置き、得点とボーナスをゲット。
得点の計算方法は屋根に描かれているアイコンによって異なり、「支配している島の数」「支配しているレース工場の数」など4種類ある。
ボーナスは「建物カード1枚」か「特権2ポイント」のいずれかを選択する。

なお、手番アクションは1回の手番で最大4回できますが、2回目以降のアクションを行うにはコインを支払わなければなりません。
このゲームはお金のやり取りが頻繁に発生するので手持ちの資金が常にカツカツ。

○キューブアクション
手番アクションのうち、「キューブを建てる」アクションを行った場合は、さらに建てたキューブの色に応じて「キューブアクション」を行います。
色とキューブアクションの対応関係はアクションボードに示されています。

Wp_20160213_15_13_26_pro1 ↑左から漁・レース編み・収入。

図のような場合、緑のキューブを置いたときは漁のキューブアクションを行うことになります。
なお、色はラウンド終了時にシャッフルするので、ゲーム中に数回入れ替わります。

○キューブアクション-漁
漁を行った場合は、
Wp_20160213_15_20_33_pro

ほかの島へ移動して漁をし、水産物カードを手に入れることができます。
さらに、ワーカーを島に置けます。
島に置いているワーカーは、「屋根を置く」手番アクションを行ったときや、決算のときの得点に関係します。

または、

Wp_20160213_15_19_26_pro

港へ移動して水産物を売ります。
水産物は手元に溜めてから売りたいので、春や夏に捕った魚を秋や冬に売るという展開になりがちです。
ブラーノ島の食料保存技術が発達していることを祈るばかりです。

○キューブアクション-レース編み
レース編みを行った場合は、
Wp_20160213_15_21_15_pro

レース工場にワーカーを派遣します。
なお、ワーカーは片面が男性に、片面が女性になっています。
ルール上、島へは男性を、レース工場へは女性を派遣することになっていますが、単なるフレーバーであり、勝敗には特に影響しません。
たくましい男性をずっと眺めていたい方はレース工場へも男性を派遣しましょう。

レース工場へ置いたワーカーもやはり「屋根を置く」手番アクションを行ったときや、決算のときの得点に関係します。

○キューブアクション-収入
そのときのプレーヤーボードの状況によってコインがもらえます。
一般的には派遣しているワーカーが多いほど収入が得やすくなります。

○決算
全プレーヤーが4回または3回手番を行うと中間決算で、
・島の支配
・レース工場のワーカー
から点数が入ります。
島の支配では、各島のマジョリティのプレーヤーが得点を得ますが、
レース工場のワーカーから点数を得るには、対応する色のキューブを捨てなければなりません。
キューブはアクションを行うためのリソースなので、使うキューブと残すキューブのバランスを慎重に考えたいところ。
レース工場のワーカーは連続していると得点が大きくなる仕組みで、上手くやれば大量得点のチャンス。

また、ゲーム終了後の最終決算では主に建物カードから得点が入ります。
「特定の種類の水産物を売っていると1枚につき2点」「特定の色のレース工場にワーカーを置いていると1人につき2点」などの条件があり、入手したカードがプレイングの大きな指針になります。

○特権
手番中には、「特権」を1ポイント消費することで特殊な効果を得られます。
特権は「キューブを建てる」か「屋根を置く」手番アクションを行ったときにゲットのチャンスがあります。
特権は4種類あります。

・好きなキューブをゲット→アクションに使うもよし、決算のときに捨てるもよし
・1金ゲット
・レース工場にワーカーを置くときに特殊効果
・漁のときに特殊効果

いずれも強力なので使うタイミングを見極めたい。

○ゲームの感想
紹介を読んでわかる通り、重量級のゲーマーズゲームです。
この手の重量級ゲームは台湾初ではないでしょうか。

得点ルートが多く用意されていますが、主には漁作戦かレース作戦になると思います。
レース作戦は決算時のキューブ消費圧力が大きいので、特権をためてこれを軽減したいところ。
そのために建物カードを入手しづらいのが難点です。
ワーカーを多く派遣しやすいため、収入が得やすいのは利点です。

一方の漁作戦は漁に出るアクションを何度行えるかがポイントになるでしょう。
漁はワーカーを派遣できる人数が少ないので、収入の確保が課題になるかもしれません。
あとは水産物カードの引きを味方につけられるかどうか。

どちらの作戦を取る場合でも、得点が入る「屋根を置く」アクションは大きなポイントになります。
屋根を置くには土台になるキューブの色が一致していなければならないという制限があるので、
他のプレーヤーが屋根を置けないよう積極的に妨害していきたいところです。
逆に相手をアシストしてしまわないよう注意。

限られたアクション回数の中でリソースや行動をやり繰りするのが悩ましく、この点をもって「ステファン・フェルトっぽい」というレビューがちらほら見られます。
ゲームが進むと、カラフルなキューブがボードに並んで華やかになるのも特長的です。

Wp_20160102_23_27_36_pro

欠点はダウンタイムが長いことで、3人でも2時間ちょっとは見込んでおいた方がいいです。
また、プレーヤーカラーの青と黒が識別しにくいのもマイナスではあります。
やりこみ甲斐があり、私は今後も折に触れてやりたいと思っております。
今のところ、国内流通はないようですが、ヨーロッパの会社から出版されるというウワサもあり、そうなれば入手しやすくなるかもしれません。


« 上海テーブルゲームの会 2016/01/31 | トップページ | 2015年の中国ボードゲーム事情を振り返る »

テーブルゲーム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317035/63932834

この記事へのトラックバック一覧です: 【ゲーム紹介/ルール和訳】ブラーノ Burano 彩色島:

« 上海テーブルゲームの会 2016/01/31 | トップページ | 2015年の中国ボードゲーム事情を振り返る »

twitter

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ