カテゴリー「パソコン・インターネット」の2件の記事

2011年11月13日 (日)

デイリーポータルZの様式美とノイジーなインターネット

デイリーポータルZというサイトがあります。
毎日ゆるいレポートを更新しているんですが、これがなかなか面白いです。
運営しているのはプロバイダーサービスなんかをやってる@niftyなんですが、僕の中ではニフティというとデイリーポータルZのイメージが強いです。
まだインターネットが普及していなくて、パソコン通信とかよばれてた時代からパソコンをいじくりまわしていた人たちからすると、ニフティと言えばニフティサーブかと思います。
ジェネレーションギャップですね。
仮面ライダーと言えば藤岡弘、だろう、いや、要潤だろう、みたいな。
要潤の仮面ライダーも古いですかそうですか。

デイリーポータルZは、読み手に記事を読ませるという点で優れていると思います。
まずは記事の題材が優れています。
ニッチなところを突きながらも、読みたいと思わせるテーマが多いです。
見出しと1,2行のディスクリプションでサイトの訪問者を惹きつけるのが非常にうまいと感じます。
例えば、2011年11月12日のこの記事

タイトル:トイレが近くなる飲み物調べ
ディスクリプション:飲み物によってトイレに行きたくなる度合いは違うのか。2週間かけて確かめた。

どうでしょう。
アルコール類とかカフェイン類を飲むとトイレが近くなる経験は誰にでもあるかと思います。
しかし、では何を飲んだら最もトイレが近くなるか調べた人はいないでしょう。
しかも2週間もかけている。
となればこれはもう自然とマウスが動いてしまうというものです。

さて、記事の題材もさることながら、デイリーポータルZがより優れているのは、記事そのものの読ませ方だと思っています。
デイリーポータルの記事の特徴は、文章と写真が交互に配置されていることです。
普通、何らかの記事を書くときの考え方は、文章を主体に、写真をサブで、です。
でも、デイリーの場合、文章と写真が等位なんですね。
文章の補助で写真を使うというよりも、本文に写真を埋め込んでいるということができます。
ものによっては、流し読みするだけで大体の内容がわかります。
デイリーには写真を主体にしないと書けないような記事が多いことも確かなんですが、このサイトの記事を読み続けていると、写真を意識的に多用していることがわかってきます。
特にこの記事なんかは、写真なんぞ入れようがないんですが、それでも随所で配置しています。

写真を本文に埋め込むことのメリットは、写真がノイズと化さないことです。
そもそも、今のインターネット上のコンテンツにはノイズがかなり多いです。
「うわっ・・・私の年収低すぎ・・・?」のバナー広告とか、関連記事リストとか、本文以外の要素を盛り込んであの手この手で別の場所へ誘導しようとしてきます。
このブログにも、過去記事へのリンクやツイッターのガジェットなんかを配置してありますが、これらは本文とは関係のないノイズです。
日経ビジネスとかダイヤモンドのオンライン版なんか、右側にでる広告が動きます。
なんなんでしょうね、あれ。
そういうときはEasyReaderというChromeのエクステンションが便利だったりします。

閑話休題。
かくも昨今のインターネット上のコンテンツにはノイズが多いという事情を鑑みると、メインの部分とノイズの部分をはっきり分けるのがユーザーフレンドリーってもんです。
デイリーは比較的ノイズが少ないですが、それでも右側やページの上部・下部に別のページへの誘導リンクが張ってあります。
ここで申し訳程度に写真を貼るだけだと、その写真が諸々のノイズの一部になってしまいます。
写真を本文に埋め込んだデイリーポータルは、記事を読むのにストレスを感じません。
このストレスフリーで記事を読めるというのは今後、ますます重要になっていくかもしれません。

例えば今注目の電子書籍ですが、これが普及したあかつきには、出版社やメーカーは広告というノイズを送り込むことを考えるでしょう。
あるいは広告付きの廉価版と、広告ありの通常版を用意するかもしれません。
広告がなかったとしても、電子デバイスを使う以上、電池残量などの余計なことを考える機会が増えそうです。
そう考えると、紙の書籍にはしばらく一定のアドバンテージがありそうです。
電子書籍、僕にとってはあこがれなんですけどね。

ノイズと言えば、最近はフラッシュを使ったやけに重たい、それでいてどこに何があるのかわかりにくいウェブページが増えています。
大手企業やタレントの公式ページに顕著です。
阿部寛のホームページを見習ってほしいですね。






2011年7月24日 (日)

Lang-8はSNSとしてもなかなか機能的ですよ、というおはなし

Lang-8というサイトがあります。
勉強している外国語で日記を書くと、ネイティブが添削してくれる、というなかなか上手いこと考えられたサービスです。
そもそもがSNSに分類されるので、「SNSとしてもなかなか機能的ですよ」とかいうのはおかしな話なんですが、
言語学習の機能がクローズアップされることが多いのでこういう言い方になってます。

Lang-8のよいところは、必然的に外国人同士が出会う仕組みになっていることです。
当然の話なんですが、これがいかに重宝するかは、例えばFacebookで外国人と知り合うことを考えたら実感できるかと思います。
知り合いをたどっていくのが正攻法だと思いますが、そもそもツテがなければそれで終わりです。
いきなり突っ込んでいく方法もありますが、なかなかハードルが高い話です。

そう考えると、「外国人同士が自然に出会える」というのはなかなかインパクトがあります。
添削の部分ばかりがクローズアップされるのは、外国語を学習することが難しいからだと思います。
確かにネイティブに添削してもらえるというメリットは大きい。
が、そもそもがSNSなのに外国人同士が出会えるメリットを見逃してしまうのはもったいない。
探せば日本に住んでいる外国人もいて、その気になれば実際に会って話すというところまでいけるのではないかと思います。
そうでなくても、Skype友達くらいはできます。
SNSとして優れているというのはこのような経験からの実感です。

なお、中国から正面突破で接続できる数少ないSNSである、という点もなかなか貴重だったりします。

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