現在スペインで開催されているMWC(Mobile World Congress)にて、Nokiaが新しいWindows Phone 8端末2機種を発表しました。
ノキアが普及価格帯にWP8端末2機種を投入:MWC2013 :週アスPLUS
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/129/129905/
素晴らしいですね、実に素晴らしい。
ローエンド向けのLumia 520が正にジャストミートという感じがします。
Windows Phone 8のLumiaはこれまでに920、820、620が出ておりまして、数字が大きくなるにつれてハイエンド向けになっていったんですが、920ともなるとさすがに大きいしカメラは高性能だしいろいろな機能がついているし、と玄人向けの趣でした。
一方、そんなに高性能なカメラ求めてないし、ネットできてアプリ動けばいいよ、ぐらいしか期待してないユーザにとっては620でもやや高いと感じるかなあといったところでした。
さらに低価格化を図った520は、しかしながら写真を見た感じではチープ感がなく、さすがNokiaであります。
Windows Phone 7.xにおいては、ローエンド向け端末をチェックする際は、RAMが重要でした。
WP7.xのローエンド機であるLumia610と510はRAMが256MBしかありません。
それによって低価格化を図ったのでしょうが、RAMが256MBしかないか512MBあるかというのは非常に大きな違いでして、256MBではSkypeなどサイズの大きいアプリが動かないという欠点がありました。
MicroSoftがWindows Live Messengerのサービスを終了してSkypeに一本化するという事情もあってなのか、WP8端末ではLumia 520でも512MBのRAMを積むということなので、これまでLumia 610、510を使っていたユーザの買い替えが加速しそうです。
かくいう私もLumia 610ユーザでして、買い替えを検討しているところであります。
で、この実に愛らしいLumia 520の中国での評判を探していたところ、百度贴吧でこのようなスレッドを見つけました。
lumia 520を買うために1か月食費切り詰めて倹約することにしたんだけど・・・どう思う?
(原題:为了我的lumia520,我决定省吃俭用一个月。。。是否有同感??…)
http://tieba.baidu.com/p/2183673819
なんだかほのぼのとする話ではないですか。
よそのブログをまねして、一部を翻訳したいと思います。
青がスレ主です。
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・働きはじめてようやく半年、給料は生活するのにギリギリ。520を見て、心が揺れた。
決めた、もう携帯電話持ってるけど、lumia520買うで!!!
・俺が給料に頼ろうと思ったら2か月は倹約せな・・・
―俺も似たようなもんだよ
・学生だけど、同じく倹約しないと。ノキアはきっと復活するよ!
―ノキアのために微力ながら協力しよう。
・学生だけど、1か月中華まん食べて生活するつもり。
―学生だけど、1か月マントウ※1で生活するつもり
―1か月中華まんって、金持ちだな。俺のところは小籠包や大きい中華まん1個1元だぜ。※2
※1 中国風のパン。肉まんの皮と同じ生地で作るので、肉まんが中まで皮になったような印象を受ける。
※2 大連は中華まん1つ2,3元くらい。
・学生だけど、お年玉に頼る。
―お年玉なんてもうずっと昔の話だよ・・・。
・学生だけど、へそくりためて、発売されたらすぐ買う。両親にmp5買ってもらったばかりで申し訳ない。
・同意。
―俺1人で戦ってるんじゃないんや。
・スレ主は給料おいくら?
―大学卒業して半年の零細プログラマーで、月2000元・・・。※3
―1か月2000元?生活できないでしょ・・・。
―使い切りはしないけど、確かに厳しい。月末になると数100元しか残らんね・・・。
※3 地域や出身校にもよるけれども、新卒なら大体3000元が相場かなあといったところなので、中国人から見ても安い方なんだと思う。
・ノキアの品質は言うことないよね。
―言うことなし!
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お金がないという話なのにどこかほのぼのとしたものを感じるのは、買おうとしているのが生活必需品ではなく、どちらかといえばステータスアイテムであるスマートフォンだからでしょう。
給与が低めでも頑張れば買えるという価格帯に欲しいと思わせるものを提供しているということなので、Lumia 520は「アタリ」とみてよいのではないでしょうか。
Nokiaは長らく首位を保っていた携帯電話出荷台数でサムスンに追い抜かれてしまいましたけれども、腐っても鯛といいますか。
わたくしWindows Phoneからファンになった身ではありまして、フューチャーフォン時代の栄光はよく知らないですけれども、捲土重来を期待しております。