カテゴリー「Windows」の5件の記事

2018年4月 8日 (日)

Windows Phoneに捧ぐ哀歌

私はWindows Phone(WP)が好きだ。
初めて買ったスマートフォンのOSがWPで、それ以来、機種は変えながらもWP OSのデバイスを使い続けている。
マイナーOSだのアプリが少ないだのいわれつつも、その不便さがいいんだよといいながら使い続けてかれこれ6年になる。
とはいえ不便なのでここ数年はAndroidと併用してきたが、いよいよWPを見限らざるを得ない日が近づいているようである。

Microsoft、ついにWindows Phoneの終了を確認
https://jp.techcrunch.com/2017/10/10/20171009this-is-not-a-drill-microsoft-admits-windows-phone-is-dead-for-real/

まだWPに息があるうちに、私とWPのこれまでを振り返っておきたいと思う。

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2013年3月 1日 (金)

中国のNokiaファン「Lumia 520を買うために倹約するよ!」

現在スペインで開催されているMWC(Mobile World Congress)にて、Nokiaが新しいWindows Phone 8端末2機種を発表しました。

ノキアが普及価格帯にWP8端末2機種を投入:MWC2013 :週アスPLUS
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/129/129905/

素晴らしいですね、実に素晴らしい。
ローエンド向けのLumia 520が正にジャストミートという感じがします。
Windows Phone 8のLumiaはこれまでに920、820、620が出ておりまして、数字が大きくなるにつれてハイエンド向けになっていったんですが、920ともなるとさすがに大きいしカメラは高性能だしいろいろな機能がついているし、と玄人向けの趣でした。
一方、そんなに高性能なカメラ求めてないし、ネットできてアプリ動けばいいよ、ぐらいしか期待してないユーザにとっては620でもやや高いと感じるかなあといったところでした。
さらに低価格化を図った520は、しかしながら写真を見た感じではチープ感がなく、さすがNokiaであります。

Windows Phone 7.xにおいては、ローエンド向け端末をチェックする際は、RAMが重要でした。
WP7.xのローエンド機であるLumia610と510はRAMが256MBしかありません。
それによって低価格化を図ったのでしょうが、RAMが256MBしかないか512MBあるかというのは非常に大きな違いでして、256MBではSkypeなどサイズの大きいアプリが動かないという欠点がありました。
MicroSoftがWindows Live Messengerのサービスを終了してSkypeに一本化するという事情もあってなのか、WP8端末ではLumia 520でも512MBのRAMを積むということなので、これまでLumia 610、510を使っていたユーザの買い替えが加速しそうです。
かくいう私もLumia 610ユーザでして、買い替えを検討しているところであります。

で、この実に愛らしいLumia 520の中国での評判を探していたところ、百度贴吧でこのようなスレッドを見つけました。

lumia 520を買うために1か月食費切り詰めて倹約することにしたんだけど・・・どう思う?
(原題:为了我的lumia520,我决定省吃俭用一个月。。。是否有同感??…)
http://tieba.baidu.com/p/2183673819

なんだかほのぼのとする話ではないですか。
よそのブログをまねして、一部を翻訳したいと思います。
青がスレ主です。

---
働きはじめてようやく半年、給料は生活するのにギリギリ。520を見て、心が揺れた。
 決めた、もう携帯電話持ってるけど、lumia520買うで!!!

・俺が給料に頼ろうと思ったら2か月は倹約せな・・・
 ―俺も似たようなもんだよ

・学生だけど、同じく倹約しないと。ノキアはきっと復活するよ!
 ―ノキアのために微力ながら協力しよう。

・学生だけど、1か月中華まん食べて生活するつもり。
 ―学生だけど、1か月マントウ※1で生活するつもり
 ―1か月中華まんって、金持ちだな。俺のところは小籠包や大きい中華まん1個1元だぜ。※2

※1 中国風のパン。肉まんの皮と同じ生地で作るので、肉まんが中まで皮になったような印象を受ける。
※2 大連は中華まん1つ2,3元くらい。

・学生だけど、お年玉に頼る。
 ―お年玉なんてもうずっと昔の話だよ・・・。

・学生だけど、へそくりためて、発売されたらすぐ買う。両親にmp5買ってもらったばかりで申し訳ない。

・同意。
 ―俺1人で戦ってるんじゃないんや。

スレ主は給料おいくら?
 ―大学卒業して半年の零細プログラマーで、月2000元・・・。※3
 ―1か月2000元?生活できないでしょ・・・。
 ―使い切りはしないけど、確かに厳しい。月末になると数100元しか残らんね・・・。

※3 地域や出身校にもよるけれども、新卒なら大体3000元が相場かなあといったところなので、中国人から見ても安い方なんだと思う。

ノキアの品質は言うことないよね。
 ―言うことなし!


---

お金がないという話なのにどこかほのぼのとしたものを感じるのは、買おうとしているのが生活必需品ではなく、どちらかといえばステータスアイテムであるスマートフォンだからでしょう。
給与が低めでも頑張れば買えるという価格帯に欲しいと思わせるものを提供しているということなので、Lumia 520は「アタリ」とみてよいのではないでしょうか。

Nokiaは長らく首位を保っていた携帯電話出荷台数でサムスンに追い抜かれてしまいましたけれども、腐っても鯛といいますか。
わたくしWindows Phoneからファンになった身ではありまして、フューチャーフォン時代の栄光はよく知らないですけれども、捲土重来を期待しております。


2012年11月11日 (日)

中国大陸版Windows Phoneの「人脉」機能についてわかった3つのこと

WP(Windows Phone)の売りの1つに、People Hubというものがあります。
これは他の端末でいう連絡帳に相当します。
しかし、連絡帳にはない機能を有しているからこそ、People Hubなどと言い換えているわけです。
何かと言うと、TwitterやFacebookとリンクさせることができるのです。
友人の動向を閲覧したり、自分の動向を投稿したり、ということがこのPeople Hubからできるそうなのです。
連絡帳にSNSを結びつけたものがPeople Hubだと言ってよいでしょう。

さて、わたくし上のところで「できるそうなのです」と伝聞形を使いました。
WPを持っているのになぜ伝聞形で書いたのか。
TwitterやFacebookとリンクする機能が使えないからです。
日本語の情報を見ると、SNSとのリンクが云々という話が出てくるのに、私は愛機Lumia 610をあれこれいじってみてもアカウントを設定できる場所が見当たらないのでおかしいと思っておりました。
表示言語を英語に換えてみてもダメ。
調べてみると、どうも中国大陸で発売されているWPではリンクできないようになっているらしいのです。
ご存じの通り、中国大陸ではTwitterやFacebookへの接続が制限されているので、要らないといえば要らない機能なんですが。
しかし日本に帰省したときなんかにも同じ端末を使うわけで、特に不便ではないけど残念だなあと思っておったわけです。
せめて中国のSNSとつながったら面白いのに。

と思っていたところ、どうやら先日記事にしたLumia 510はなんと新浪微博、人人网、QQ空间という中国SNSのガリバーとつながるらしい(※)。
私の持っているLumia 610もLumia 510も、どちらもOSはWindows Phone7.5。
あれ、もしかしてこれ、610でもリンクさせる方法あるんじゃないの?と思って調べてみたところこんなことがわかりました。

  1. 正規の方法はない。
  2. 人脉代理」というソフトウェアを使えばリンクできる。が、脱獄が必要。
    Facebookとの接続口をなにやらいじる、という方法のようなので、中国版WPでもリンクする機能は奥底に眠っているらしい。
  3. Windows Phone 8でもリンク化。
    Lumia 510でできる以上、これは既定路線でしょうな。
    Windows Phone 7.5にアップデートが提供される予定のWindows Phone 7.8ではどうなるの・・・?

というわけで、中国大陸のWPはやや特殊なようです。
台湾や香港で売られるWPはどうなのかが気になるところ。
中国に住む日本人としては、TwitterもFacebookも微博もQQ空间も、全部フォローしてくれると大変にうれしいのだけれど。

※: 更具中国味 Lumia 510国行上架(威智网, 2012/11/08)





2012年11月 4日 (日)

世界第1号のSurface

私のノートPCは買ってから6年目になるのですけれども、最近明らかに動きが遅く、ブラウザを立ち上げるのにも30秒以上かかったりするようになりまして、それだけならまだしも突然ブルー画面ということも珍しくなくなってきて、つまり買い替えの時期かなあと思っておるところであります。
どうせならWindows Phoneとの相性がいいWindows8にすべえかと考えているところで、そういえば、とSurfaceの存在を思い出しました。
マイクロソフトのタブレットPCです。
日本では発売されておりませんが、中国では先週金曜日の10月26日に販売開始されました。
中国では蘇寧電器が独占販売しているようです。
この蘇寧電気、中国では国美電器と並ぶガリバーという認識のされ方が主流なのではないかと思います。
どこかで名前を聞いたことがある人がいるかもしれませんが、それはおそらく昨年6月のラオックス買収(※1)の記事で見かけたのだと思います。

その蘇寧ですが、26日0時からSurfaceの販売に合わせて大々的なセレモニーを行ったそうです(※2)。
なんと言っても、時差の関係で全世界で一番最初に売りだしたのが中国でした。
この点を記事ではこのように評価しています。

全世界で消費される電子機器の新作が中国やアジアの市場に出回るのは欧米市場より後でなければならない、という以前の慣例を考えると、「世界第1号のSurface」が中国から誕生したのは非常に意義深い。

なるほど、セレモニーに力を入れるのもよくわかります。
その熱狂具合といったら、余りのうるささに近所の老人が怒鳴り込んでくるくらい(※3)でした。
中国らしいというかなんというか。

世界で一番最初に売り出したのが中国なら、もちろん世界で一番最初にSurfaceを買ったのも中国人。
買ったのは陳実という、25歳で北京市の広告会社に勤める方だそうです(※2)。
24日からテント持ち込みで並んでまで世界初の座を射止めようとしていたという入れ込みよう。
陳氏にはマイクロソフト副総裁兼中華区CEOのラルフ・ハーパー氏と、蘇寧総裁の金明氏から証書が送られました。
写真を見ると、金総裁がサインしてますね。

大連でも蘇寧電器の店頭で実機を触ることができます。
僕も嬉々としてスキップしながら見てきました。
OSのWindows RTのソフトウェア互換性やらなんやらの問題がよく指摘されておりますが、しかしあのスルスル動く感じを見ているとひきつけられてしまいます。
欲しいなあ。
欲しいなあああ。

※1: 蘇寧電器がラオックスを買収、一石二鳥のダブルブランド戦略とは(人民網日本株式会社事業案内, 2011/06/30)
※2: 微软Surface正式发售 全球第一人苏宁诞生(蘇寧公式ページ, 2012/10/29)
※3: Surface北京发售遭遇意外:老人登台叫停活动(驱动之家, 2012/10/26)




Nokiaが新たにローエンド機Lumia510を投入

9月にNOKIAがWindows Phone8を搭載した端末「Lumia920」と「Lumia820」を発表して日本のメディアでもそれなりに話題になっておりました。
スウェーデン、イタリア、ドイツ、フランスなどではすでに注文が開始されているそうですが、これがなかなかの人気で、品切れも起きているようです(※1)。
あまりの人気に、イギリスでは販売が前倒しされたそうです。
「920」と「820」の2機種はいわゆるハイエンド、ミドルエンドにあたる端末でして、主に先進国向けの端末だったわけですが、新たにローエンド機Lumia510が発表されました。
日本のメディアで報じているところはないようですけれども、中国ではいくつかのメディア(※2)が報じています。

NOKIAのWindows Phoneローエンド機といえばこれまではLumia610がありましたが、それよりも型番号が小さい機体を発表したということになります。
簡単に性能を比較してみました(※3)。

Photo_2

一番の違いはストレージの容量で、「610」が8GBであるのに対して「510」は「4GB」となっています。
値段は「610」が販売当初は1599元、対して「510」は1399元と、200元(約2400円)安いようですが、この点が価格に表れているものと思われます。
ただし画面は「510」の方が大きくなっています。
カラーバリエーションも「510」の方が豊富で、「610」と比べると、紫が選べなくなった代わりに、黄色と赤色が追加されています。
黄色と言えばWindows Phone8端末「920」「820」を想起させます。
型番は小さいながらも、最新の端末であることを印象付けられます。
OSはWindows Phone7.5ですが、その他の既存端末と同様に、7.8へのアップデートができるようになるとのことです。

ところで、ネットショップを見てみると、「610」が値崩れを起こしているようです。

Amazon 1190元
京东商城 1190元
TMALL 1299元

店頭でも値下げしているところを見ました。
まだまだシェアが低いWindows Phoneのすそ野を広げるための性能を抑えたローエンド機投入かと思っておりましたが、
こうなると「610」の方が「買い」かと思います。


※1: Lumia920欧洲预售火爆 微软打响抢班第一枪(每日经济新闻, 2012/11/02)
※2: 仅售1399元 诺基亚Lumia510行货开始预售(腾讯数码, 2012/11/02)など。
※3: データはどちらもNOKIAの公式ページの中国版製品ページより。
ただしLumia610はなぜか容量のデータが載っていなかったので、こちらより拝借。

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